バスケットボール男子のBリーグが初めて開催するオールスター戦(来年1月15日・国立代々木競技場)。そのチーム分けを行う公開ドラフトが5日、都内で行われた。事前のファン投票によって選出された田臥勇太(栃木)や喜多川修平(琉球/桐光学園高出身)ら12選手が参加した。
SNSによるファン投票で決まったチーム名は「B・ブラック」と「B・ホワイト」。ドラフトではBブラックのトーマス・ウィスマンヘッドコーチ(栃木)とB・ホワイトの伊藤拓摩ヘッドコーチ(A東京)らがチームに欲しい選手を発表。重なった場合は抽選や「逆指名」で獲得していった。
指名重複選手となった喜多川は逆指名でB・ホワイトへ加入。「レベルの高い選手とプレーできて光栄。投票してくれたファンのためにも自分らしさを出したい」と気合を見せた。同じく指名が重複し、自らB・ホワイトを選択した元NBA選手のディアンテ・ギャレット(A東京)は「ダンクシュートを数多く見せたい」と宣言。ファンを楽しませることを誓った。
両チームには今後リーグ推薦選手やファン投票選出選手などが加わり、20日に全選手が確定する。ウィスマンHCは身長が高い「ビッグマン」、伊藤HCは「シューター」を補強ポイントにあげた。
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ドラフト終了後には3日に80歳の誕生日を迎えた川淵三郎初代チェアマンの誕生会をサプライズで開催。何も聞かされずに壇上に登場した川淵氏に「ハッピーバースデイ」の合唱や80の背番号が入った金色のユニホームが贈られた。
「昔ならこれで泣いてたよ」と驚きながらも笑顔を見せた川淵氏。しかしすぐに初代チェアマンの顔になり「Bリーグの認知度はまだ低い」と課題を口にした。その上で「みんな自信とプライドを持って、どんどん世間に自分の存在をアピールして欲しい」と選手にエールを送っていた。