三菱日立とJXが決勝に駒 社会人野球県春季大会
社会人野球 | 神奈川新聞 | 2018年3月23日(金) 02:00
社会人野球の県春季大会第5日は22日、サーティーフォー保土ケ谷球場で準決勝を行い、三菱日立パワーシステムズが横浜金港クラブを2-0で下し、JX-ENEOSが東芝を4-1で破り、それぞれ決勝進出を決めた。
最終日は23日、同球場で三菱日立パワーシステムズ-JX-ENEOS(試合開始午前10時半)の決勝を行う。
9人で戦い抜く
たった9人で挑んだ横浜金港クラブ。昨夏都市対抗大会4強の格上に完封負けはしたが、最後まで戦い抜いた。
前々日から雨天中止が続き、会社員が大半を占めるクラブチームでこの日に集まれたのは、部員35人のうち露木文吾監督(45)を含めて9人だけ。監督自身が「10年ぶりかもしれない」という左翼手で出場するピンチだったが、エースの左腕・谷が130キロ台の直球にスライダーなどを織り交ぜて、2失点でしのいだ。
ベンチにはスコアを記入するマネジャーもおらず「谷の球数も把握できず、みんなで支えようとした」と露木監督。エースは「失うものはなかったし、この結果こそチームに刺激を与えてくれると思う」と胸を張った。
一方、三菱日立パワーシステムズの後藤隆之監督(47)は「しびれる展開になってしまった」と厳しい表情。4番の龍は「(谷の)球の出どころが見えず、見極めができなかった」と漏らした。
JX「良いスタート」
JX-ENEOSは2年ぶりの決勝進出。昨夏の都市対抗大会で補強選手として東芝でプレーした先発柏原は「一緒にやったとか気にせず、ランナーを背負っても粘れた」と5回1失点。今季初の企業チームからの白星に山岡監督も「バッテリー中心に良いスタートが切れた」と笑顔だ。
敗れた東芝・平馬監督は東京大会に続き、タイトル獲得を逃し「僕の采配のせいです」。オーダーは固定化されつつあるが「まだ試行錯誤。もっと選手の良いところを出してあげたい」と前を向いた。