ルーキー 新時代の8選手(3)
ドラ4位・小深田大地 尽きぬ母への感謝
ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2021年1月20日(水) 05:00
高い志を持つ左打者は苦い経験や新たな刺激を糧に、自らの課題とずっと向き合ってきた。
2019年8月22日、夏の全国高校選手権決勝。履正社(大阪)は5─3で星稜(石川)に競り勝ち、初の全国制覇を遂げた。仲間と喜んだのもつかの間、当時2年生だった小深田大地の胸中は穏やかではなかったという。
後にヤクルトから1位指名される奥川恭伸の前に4打数無安打、最終打席もスライダーで空振り三振に打ち取られた。「優勝してチームとしてはうれしかったけど、自分としては全く楽しくない甲子園。やり返したい」。全6試合で打率3割6分を残しながら、満足感に浸ることはなかった。
「高卒でプロ入りする」。女手一つで育ててくれた母美子さんのためにも、大きな夢を抱いて履正社の門をくぐった。
ドラ4位・小深田大地 尽きぬ母への感謝
-
新人合同練習で、笑顔でバットを見つめるDeNA・小深田=横須賀市(代表撮影) [写真番号:483716]
-
甲子園交流試合の星稜戦で中前に2点打を放つ小深田=2020年8月、甲子園 [写真番号:483717]