他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. 連載・企画
  3. 連載
  4. 教育
  5. 大井町立湘光中学校(大井町金子)

教室に行こう
大井町立湘光中学校(大井町金子)

教育 | 神奈川新聞 | 2021年8月2日(月) 15:00

質を高める研究授業
他学年も参観し、生徒と教員が語り合う

生徒と教員が学びの質について話し合う授業カンファレンス

 7月7日に行われた、3年生の道徳の研究授業。話し合い活動を行う3年生の周りには、その様子に耳を傾け、メモを取る他学年の生徒たちがいた。湘光中では、研究授業の際には教員だけではなく、他学年の生徒も授業を参観する。授業後には教員と生徒がともに授業について語り合う「授業カンファレンス」と呼ばれる研究協議を行う。

 この日の道徳の授業は、途上国で暮らす子どもの日常の写真を見て自分の生活との違いを感じ取り、班ごとにマッピングで各自の考えを線でつなげながら、その社会的背景について考えを深める内容だった。

 授業カンファレンスでは、授業を受けた生徒から「今生きている普通が、世界の普通ではないことを実感できた」「友達と話すことで、考えを共有する機会となった」といった感想が寄せられた。

班ごとに各自の考えを深めたマッピング

 話し合い活動の方法として行われたマッピングについては、「他人の意見を聴くことで、自分の考えが明確になった」との声の一方、参観した生徒から「話題が深まることもあれば、行き詰まってしまうこともあり、難しい面も感じた」という意見も出された。班ごとの発表について教員から意見を求められると「班での話し合い時間を充実させた方が、より考えが深まると思います」など、生徒も率直に思いを述べた。

 授業カンファレンスは、生徒と教員のグループに分かれて続けられた。教員グループでは生徒から出された意見を基に、話し合う。「考えをより深めていくには、生徒を導く仕掛けが無いと行き詰まってしまう」「でも意図的に導くことは本意ではない」「自由な議論の過程で実感を伴った学びに向かうにはどうしたらよいか」。学びの質の向上を目指し、議論を深める。

 授業カンファレンスを通じ、生徒と教員が「湘光中の学びの質を高める」という同じ目標に向かっていく。

さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html

 
 

教室に行こうに関するその他のニュース

教育に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング