笑顔広げるリーダー
もっと楽しく、ルールを考える児童会
「まずはこの小学校の課題を見つけて、それをどうしたらいいか考えよう」「児童会で案を出して、それを伝えればいいよね」。4~6年生で構成された児童会役員6人が、熱のこもった議論を交わしていた。
東原小学校では、学校の教育目標である「自ら学び、共に歩む」という理念のもと、児童会が中心となって自分たちの学校づくりに取り組んでいる。
この日の話し合いのテーマは「東原小みんなのルール」。学校でみんながもっと楽しく過ごしていくためにどうすればいいかを話し合った。
「『○○をしてはいけません』のようなルールはやめようよ」「そうだね。自分たちで楽しく取り組める方がいいね」「低学年でも分かるような言葉がいいね」
どうすればみんなが行動できるか。真剣に考えるからこそ、議論が止まらない。話し合いの時間はあっという間に終わり、具体的な言葉を決めるのは次回の話し合いに持ち越されることになった。
コロナ禍の中でも活動を工夫し、児童会ではこれまで多くのことを実現してきた。その一つが「あいさつビンゴ」。誰に対しても自然とあいさつができるようになろうと、日頃よく接する相手だけではなく、いろいろな人とあいさつをして完成するビンゴを作った。楽しみながら取り組めるところがポイントだ。
学校のみんなに分かりやすく伝えるために、言葉を選び、何度も打ち合わせをしてきた。みんなで考え、協力し、実現した達成感が何よりも大きかった。
「児童会の活動を通して、みんなを笑顔にしたい」と、ある児童会役員が語る。その姿は、優しさと頼もしさがあふれる学校のリーダーそのものだった。
さまざまな教室から、県教育委員会の指導主事や先生らで構成する「学び見守り隊」がリポート 神奈川県教育委員会では、他にも各校の取り組みを「元気な学校づくり通信『はにい』」で紹介。 http://www.pref.kanagawa.jp/docs/v3p/seitosidou/hanii.html
座間市立東原小学校(座間市東原)
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「みんなのルール」をテーマに、熱のこもった話し合い [写真番号:598410]
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「あいさつビンゴ」を企画した児童会のメンバー [写真番号:598409]