相模湖・ダム(相模原市緑区)の建設工事で亡くなった朝鮮半島出身者らの追悼碑の看板が何者かに傷付けられていたことが分かった。強制連行・労働の歴史を伝える文面に削られたような痕がある。同胞の歴史を学ぼうと訪れた朝鮮学校の生徒が見つけ、「歴史とともに私たちの存在が否定されたようで悔しく、悲しい」と、早急な修復を設置者の県に求めている。
看板は追悼碑に刻まれた碑文を英訳とともに書き写したもの。戦時下の労働力不足を補うため、中国人や朝鮮人が強制的に働かされたことや、事故や病気で亡くなった犠牲者への哀悼の意が、建立された1993年当時の長州一二知事の名で記されている。