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発達障害、悩まないで 川崎で家族向け連続講座スタート

  • 公開:2018/09/16 13:47 更新:2018/09/16 14:19
  • 神奈川新聞

 発達障害のある子どもと暮らす家族向けの連続講座が川崎市内でスタートした。来年2月まで計7回開かれる。幸区で行われた初回講座では、発達障害のある子どもがいる家庭が必ず直面する「学校とのつきあい方」をテーマに、実際に学校側とやりとりをした経験のある保護者が体験を語った。
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 市発達相談支援センターと、センターを利用する保護者でつくる「りあん」が企画。障害ゆえに育児に悩む場面も多い家族に役立ててもらおうと、4年前から開催している。

 13日に市産業振興会館(幸区)で開かれた講座では、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)などの子どもと暮らす母親4人が体験を語った。

 学校への相談事や面談の必要性があると感じたときは、4人とも「いつでも学校に相談に行った」と話し、伝えるべきことは学校側に明確に伝達する大切さを訴えた。ある母親は「息子が苦手と感じる子どもとは別のクラスにしてほしい」などの要望を伝えるため、進級を控えた毎年2月には必ず面談に行ったと振り返った。

 「読解に時間がかかる娘の場合、テスト時間の延長が必要だった」と語った母親は「先輩の保護者から、担任、学年主任、教頭、校長の順に要望を伝えるようアドバイスされたが、まず校長に話した方がスムーズに進んだ場合もあった」と語り、事案や状況に応じて臨機応変に相談相手を決める必要性を説いた。

 りあんの関伊都子代表は「問題が起きたときは、保護者も子どものことでいっぱいになり、気持ちが高ぶってしまう。学校に何を伝えるべきかを一度、書き留めておくと心も落ち着いて冷静に対応できる」とアドバイス。「面談で自分と先生が話し合った内容を簡単に記録しておけば、同じ話を何度もせずに済む」と、経験者ならではの助言も送った。

 同支援センターの阿佐野智昭所長は「悩みは学校だけでなく、センターや各区の地域みまもり支援員にも相談してほしい。相談や要望では学校との間に第三者に入ってもらうことも大切」と話した。

 関代表は「家族の立場で、聞いてみたいと思う内容の講座を企画した」と参加を呼び掛けている。今後の講師は保護者や療育センター職員、臨床心理士、作業療法士が務める。講座は各回ごとの受け付けで、参加無料。問い合わせは同支援センター電話044(223)3304。

 講座の日程と内容は次の通り(午前10時開始。来年1月19日のみ午後2時開始)。

 ▽10月4日「不登校について」中原市民館▽11月1日「社会に出るまでの知っておきたいこと」麻生区役所▽12月13日「二次障害について」高津市民館▽来年1月19日「発達障がい全般について」川崎市役所第4庁舎▽同2月7日「学習障害について」麻生区役所▽同2月21日「感覚特性(過敏・低反応)について」高津市民館

発達障害 脳の機能障害が原因とされる。強いこだわりがあったり、コミュニケーションが苦手だったりする自閉症スペクトラム障害(ASD)、集中力や落ち着きがない注意欠陥多動性障害(ADHD)、読み書きや計算が困難な学習障害(LD)などがある。幼少期に症状が現れることが多いが、大人になってから診断されるケースもあり、就労支援などが課題となっている。川崎市内の発達障害児者は9万7千人(18歳未満は1万5千人)と推計されている。

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