元V川崎・李国秀さんW杯コラム<3>「剛より柔」示した日本|カナロコ|神奈川新聞ニュース

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元V川崎・李国秀さんW杯コラム<3>「剛より柔」示した日本

  • 公開:2018/06/25 06:21 更新:2018/07/17 19:22
  • 神奈川新聞

 日本代表がこれほど滑らかなサッカーをしたのを初めて見た。
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 ボールを大事にしながら、どこから攻めようか、どこでスピードを上げようかと、選手が同じ思考で90分間を戦い抜いた。当たりの強さやフェアプレーも少年たちのお手本だ。勝利は逃したが、語り継がれるゲームと言っていい。

 1失点目は厳しく言えば川島のミスだったが、悲壮感は見受けられず、何事もなかったようにゲームを進めていた。背の大きな選手、小さな選手が交じり合って、美しいハーモニーを奏でる。そして一瞬の隙を突いた乾の同点ゴールは圧巻だった。相手ペースにさせなかった最大の要因であり、選手は自信にあふれていた。

 セネガルはスピードと馬力で日本を圧倒しようと自分たちの持ち味を駆使したが、サッカーに必要な言葉を持ち合わせていなかった。「緩急」「抑揚」「長短」。日本はまるで忍者のように術を施す。サッカーはスピードやパワーだけでなはいということを見せてくれた。

 何より、選手が伸び伸びとプレーしているのには驚いた。チームのいい雰囲気の秘密は何なのか、大会後に聞いてみたい。

 今後の日本サッカーの方向性を示してくれたゲームだったが、次の試合に気持ちを切り替えて国民の期待に応えてほしい。皆さん、もう少し寝不足を楽しみましょう。

り・くにひで 読売クラブなどでプロサッカー選手として活躍後、桐蔭学園高やヴェルディ川崎(現東京V)などで指導に当たった。教え子に元日本代表の森岡隆三氏(前J3鳥取監督)、戸田和幸氏(慶大コーチ)をはじめ、J1仙台の渡辺晋監督、横浜Mの中沢佑二ら。厚木市で「エルジェイ・サッカーパーク」を経営。横浜市青葉区在住。

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