無人運転で目的地に 日産とDeNAが実験|カナロコ|神奈川新聞ニュース

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無人運転で目的地に 日産とDeNAが実験

  • 公開:2018/03/15 11:43 更新:2018/03/15 11:44
  • 神奈川新聞

 日産自動車(横浜市西区)とディー・エヌ・エー(東京都、DeNA)が開発している無人運転車両を活用した新たな交通サービス「Easy Ride(イージーライド)」の実証実験が、横浜・みなとみらい21(MM21)地区で行われている。日産の自動運転技術と、DeNAが開発するモビリティーサービス事業を連動させるこの取り組み。2020年代早期の実用を目標とするイージーライドは、何を目指しているのか。
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人手不足に対応


 「日本の交通システムはさまざまな課題を抱えている。これまで培ってきたインターネットやAI(人工知能)の力を活用して解決したい」。2月、日産本社で開かれたイージーライドの事業説明会で、DeNAの守安功社長がオートモーティブ事業に参入したいきさつを説明した。

 守安社長は、日本では高齢化で移動が不自由になり買い物や病院に行くことが難しい「交通弱者」が増えていることや、運輸業界の深刻な人手不足といった交通課題を列挙。解決手段の一つとしてイージーライドを開発していると明かし「これまでにない新しい交通サービスとして世の中に大きなインパクトを与える事業になる」と強調した。

 イージーライドは、スマートフォンで目的地の設定から配車予約、支払いまでを行い、無人運転車両が目的地まで連れていく今までにないサービスだ。運転ができない高齢者や子どもたちでも安心安全に移動できることを目指す。

 今回の実験では万一に備えて運転席に日産の担当者が乗るが、発進、停止や車線変更、右左折まで自動で行う。実用化する際は無人運転を想定しており、ドライバー不足でも交通サービスを維持できるという。

新たなビジネス


 イージーライドは地域経済の活性化にも有用という。コネクテッドカー(つながる車)とモビリティサービスを統括する日産のオギ・レドジク専務執行役員は「A地点からB地点にただ行くだけでなく、探検する、学ぶといったことができる。車が行きたいところを提案し、店のクーポンを発券するなど地域ビジネスにも関わる」と説明。DeNAの中島宏オートモーティブ事業本部長も「車で実際にお客さまを連れて来られるので、例えば提携店舗が運賃の一部を支払うなど新しいビジネスの形が生まれる可能性がある」と指摘する。

 実験では、走行ルート周辺のお薦めスポットや最新のイベント情報など約500件の情報が車載タブレット端末に表示されるほか、店舗などで使えるお得なクーポンを約40件用意した。

 日産本社から横浜赤レンガ倉庫を経て横浜ワールドポーターズ前まで約3キロの道のりを体験乗車した横浜市鶴見区の主婦(41)は「夫の運転よりも快適でした。魅力的なクーポンがあればぜひ利用してみたい」と話した。

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