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やまゆり園 事件考
公判に向けて(3) 嫌な人も排除しない

社会 | 神奈川新聞 | 2019年12月18日(水) 18:00

自立生活センター東大和理事長
海老原 宏美さん

 筋肉が次第に衰える難病「脊髄性筋萎縮症」と共に生きる車いす利用者の海老原宏美さん(42)は、人工呼吸器を付けて介助を受けながら地域で暮らしている。津久井やまゆり園事件後に唱えられた共生社会の在り方を問い、訴える。「たとえ嫌に思う人でも排除してはいけない」

公判に向けて(1)「関係ない」風化に拍車
公判に向けて(2)状況がつくる障害者観


自立生活センター東大和理事長 海老原宏美さん
自立生活センター東大和理事長 海老原宏美さん

 事件の報に触れた時、「やっぱり起きたか」というのが第一印象だった。表向きには社会は「障害者には思いやりを持って優しく接しよう」という雰囲気になってきていたが、「役に立たない重度障害者なんて生きている意味があるのか」という差別的な見方や偏見は根強くあると感じていたから。

 意外だったのは、被告が入所施設の元職員だったということ。障害者との接点がないゆえの偏見によって事件がやがて起きてしまうかもしれないとの予感からそう受け止めただけではない。障害者を支援する職員が周囲に多くいたのに、当事者と関わる楽しさを共有する機会はなかったのかと疑問に思うからだ。

 事件後、重度障害者も生きている意味があり、誰かの役に立っているという議論がなされたが、それは「役に立たないなら死を」と主張する被告の土俵に乗ってしまってはいないか。役に立つか否かではなく、そもそも生まれてきた人を殺してはいけない。

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