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母親ら思いつなぎ40年、絵本と児童書専門店を共同経営/横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2013年5月6日(月) 20:01

月に1度の仕入れの会議。談笑しながらも「大手書店にはないものを」と真剣だ=港北区日吉本町
月に1度の仕入れの会議。談笑しながらも「大手書店にはないものを」と真剣だ=港北区日吉本町

横浜市港北区にある絵本と児童書を専門とした「こどもの本のみせ ともだち」が、今年で40周年を迎えた。地域の主婦らがボランティアで経営・活動を支える珍しい形態の書店だ。「子どもに良書を」との理念とともに変わらずあるのは、「お母さんたちの居場所でありたい」との思いだ。

小さな子を連れたお母さんが店に入ってくる。「ああ、この本私も小さい時に読んでもらったなあ」。横浜市営地下鉄日吉本町駅から、歩いて5分ほど。愛らしいお店に並んでいるのは、出版社の大小にかかわらず、スタッフが母親目線で選んだ「子どもが読んで楽しい本」ばかりだ。

オープンは1973年。書店を経営していた夫妻が港北区内で始めたのだが、2人は9年後に北海道へ転居することになった。当然閉店が検討されたが、店を愛する主婦らが共同経営という形で引き継ぐこととなった。

3年ほど前には建物の老朽化が問題に。資金的な余裕はなく、再び閉店が持ち上がった。「それでも有志やOGの寄付や協力で何とか存続できた」と小林志麻さん(50)。2011年3月に、現在の場所で再オープンした。

約20人ほどが運営に携わるが、時給はなし。交通費も制限がある。松川智子さん(49)は「ただでさえ本が売れない時代。ボランティアじゃないとつぶれちゃう」と笑う。結局は「好き」が支える。絵本が好き、子どもが好き、読み聞かせがしたい、本屋さんの仕事がしたい…。それぞれが生活の合間を縫い、店番に当たる。出張読み聞かせなど、活動は多彩だ。

港北区は人口増が続き、周辺は子育て世帯も多い。「引っ越してきて母と子だけで友達がいないという人も、一度ここに来てほしい」と小林さん。毎月第1、2、3月曜日には午前10時から「おはなしの会」を開いている。常時、20組ほどの親子が参加し、自然と輪が広がる場となっている。

及川智子さん(53)は、25年も前から店に関わる。「娘はこの店で育った。いろんなお母さんとも友達になれたし、スタッフにとって自分の居場所でもある」。絵本の紹介はもちろん、スタッフ希望、子育ての悩みなど雑談も大歓迎だ。店には常に、子ども好きで、絵本好きで、世話好きな「先輩」たちが待っている。問い合わせなどは同店電話045(561)5815まで。

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