中学3年の男子生徒に集団で暴行したとして、県警少年捜査課と保土ケ谷署は12日までに、傷害の疑いで、いずれも横浜市に住む16歳の少年6人を逮捕した。男子生徒は急性硬膜下血腫などで意識不明の重体。県警は、6人が交代で1対1の格闘を繰り返す「タイマンリレー」と称して、男子生徒に代わる代わる暴行を加えたとみて調べている。
県警によると、逮捕されたのは同市中、南、保土ケ谷、磯子区に住む高校1年の少年5人とアルバイトの少年1人。
逮捕容疑は、共謀して1月4日午後7時半~同11時20分ごろ、同市保土ケ谷区の公園で、同市瀬谷区に住む男子生徒(15)に殴ったり蹴ったりする暴行を加え、頭部などにけがを負わせた、としている。
県警によると、6人は遊び仲間で、うち数人は同市鶴見区を拠点とする暴走族メンバーという。男子生徒を知っている少年もいた。調べに対し、6人とも容疑を認め「勝手に暴走族の名前を使われた」「暴走族への加入を巡る約束を破られた」などと供述している。
県警によると、アルバイトの少年が男子生徒を呼び出したといい、県警はほかに関与した人物の有無を調べている。
男子生徒が帰宅しないのを不審に思った父親が、携帯電話の衛星利用測位システム(GPS)機能で居場所を割り出し、110番通報した。