在日コリアンに対するヘイトデモやヘイトスピーチの様子を記録したDVDが、相模原市内の集合住宅のポストに複数枚、投函(とうかん)されていたことが分かった。
複数の関係者によると、DVDには「朝鮮DVD」との印字があり、透明ケースに入った状態で1月下旬に投函された。住民から不審なDVDが投函されたとの報告を受けた管理組合が県警に通報したという。
DVDに収録されていたのは大半が東京都内などで行われたヘイトデモやヘイトスピーチを動画撮影した映像をつなぎ合わせたもので、約4時間分。「在日朝鮮人は祖国へ帰れ」「シナ人、朝鮮人を追放しよう。日本社会のダニ、ウジ虫、ゴキブリを駆除しよう」などの差別的な発言が収められている。
沿道からこうした活動に抗議する市民の姿を写した映像には「地球の汚物」「ゴキブリ並みにいる」などのコメントが付けられ、差別的な言動を拡散するとともに、抗議する側を誹謗(ひぼう)中傷する内容になっている。インターネットの動画中継サイトで流れたとみられる映像も含まれる。
差別問題に取り組む非政府組織「外国人人権法連絡会」の瀧大知・事務局次長は「DVDに収録された映像はヘイトそのもの。明確な差別の扇動に当たる」と指摘する。(松島 佳子)
おことわり 記事には差別的な文言がありますが、そのまま報道します。差別の実態を共有し、あらゆる差別を許さない社会をつくっていく一助にするためです。
一体誰が、何の目的で
相模原・集合住宅のポストにヘイトDVD 管理組合が通報
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相模原市内の集合住宅のポストに投函されたDVD [写真番号:551630]
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DVDに収められたヘイトデモ [写真番号:551636]