新型コロナウイルス感染拡大で自宅療養者の容体急変が相次ぐ中、横浜市の自宅で症状悪化の脅威に直面した50代のパート女性が闘病体験を明かした。誰にも頼ることができない独居療養。処方された解熱剤でウイルスの潜伏期間をしのぎ、立ち上がることさえ困難な病状でも治療を受けられなかった。今も後遺症に苦しみながら、「独居者のサポートを」と訴える。
療養終了から1週間が過ぎた1月下旬。神奈川県の外出許可が下りた後も、長引く体調の異変に悩まされている。「今までの自分じゃない。いつまでたっても完治しない」。
調味料の香りが以前よりも薄く感じる。息切れや微熱がつきまとい、ペンを握れば字が乱れる。近日中に新型コロナ「後遺症」の専門外来に足を運ぶつもりだ。
薬局の外で1時間半
誰にも頼れない…コロナ感染、横浜の独居女性が明かす闘病体験
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県が無症状・軽症者に配布している「自宅・宿泊療養のしおり」。女性は日々の体温、酸素飽和度などを書き留めた [写真番号:503906]