新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は26日、市内に住む60~90代の男女6人が死亡した、と発表した。また、10歳未満~100歳代の男女142人の感染を確認した。60代と80代の女性2人が中等症、132人が軽症または無症状で8人の症状は不明。42人の感染経路が分かっていない。
市によると、亡くなった6人のうち、死亡した90代男性2人はクラスター(感染者集団)が発生した元気会横浜病院(緑区)の患者。それぞれ別の疾患で入院していたが、昨年12月下旬に発症し、陽性が判明した。
70代男性は、今年1月18日にPCR検査を受けて結果を待っていたが、19日に自宅で倒れているのを親族が発見。救急搬送されて20日に亡くなり、その後陽性が判明した。死因は肺炎だったが、新型コロナ感染症との関係は不明という。
他の3人は、1月上旬~中旬に陽性が分かり、それぞれ市内の病院に入院していた。
これまで職員と患者計4人の感染が分かっていた市立みなと赤十字病院(中区)では、新たに2人の陽性が判明。市はクラスターが発生したと認定した。市内の特別養護老人ホームでもクラスターが発生。集団検査の結果、利用者と職員計16人の感染が確認され、施設内の感染者は計19人となった。
既にクラスターが発生していた済生会横浜市南部病院(港南区)、済生会若草病院(金沢区)、県立がんセンター(旭区)ではそれぞれ1人、横浜新都市脳神経外科病院(青葉区)では3人の感染が新たに分かり、感染者数は計37人、24人、9人、9人となった。市内の介護老人保健施設と有料老人ホームでもそれぞれ1人の感染が分かり、感染者数は25人、11人となった。