新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で19日、新たに8人の死亡と、10歳未満~100歳代の男女737人の感染が明らかになった。感染経路不明は390人。県内の入院患者938人(18日現在)のうち、重症者は111人で過去最多を更新した。
横浜市では60代の女性2人と90代女性の計3人が、いずれも新型コロナによる肺炎で死亡した。相模原市で死亡した80代男性は、クラスター(感染者集団)が発生した同市南区の高齢者グループホームの入所者だった。藤沢市で2人、川崎市と茅ケ崎市で各1人の死亡も発表された。
横浜市内では、長津田厚生総合病院(同市緑区)で患者2人と職員1人の陽性が判明。感染者数は6人となり、クラスターとして認定された。
川崎市では、幸区内の有料老人ホームで70~90代の計9人、多摩区の有料老人ホームで入居者18人と介護士、学生のアルバイトら4人の計22人が感染し、クラスターと認定された。
県によると、クラスターが発生している綾瀬市内の介護老人保健施設で職員1人の感染が判明。同施設の感染者は56人となった。
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神奈川県は19日、県立がんセンター(横浜市旭区)の入院患者ら男女7人が感染したと発表。7人は同じ病棟に入院しており、県はクラスターが発生したとしている。同病棟では同日以降、新規入院を停止した。県は「病院全体の診療体制は維持している」としている。
また、在日米海軍横須賀基地司令部は同日、同基地で15日以降新たに関係者35人の感染を確認したと発表した。同基地の19日現在の感染者数は153人。在日米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)も同日、15日~19日に基地関係者7人の感染を新たに確認したと発表した。
19日の神奈川、737人感染8人死亡 重症者数は最多更新
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1月19日現在の県内市区町村別感染者数 [写真番号:483666]