横浜の中心街を流れる大岡川などを船で巡る秋恒例イベント「横浜運河パレード」が10日、横浜市中区の横浜日ノ出桟橋などで開かれる。6回目を迎えた今年のテーマは、歴史と川を掛け合わせた造語「ヒストリバー」。4カ所のイベント会場を無料の水上交通で結ぶことで、運河が都市の発展に果たした役割を体感してもらう趣向だ。
かつて運河として活用された大岡川と中村川、堀川は水路でつながっている。イベント会場が設けられる日ノ出桟橋と日本丸メモリアルパークのほか、南区の三吉橋、JR石川町駅近くの石川町に仮設桟橋を設け、各会場を結ぶ船の無料乗船会が催される。
日ノ出桟橋や蒔田公園会場では地域の飲食店などが出店する「食の市」や音楽ライブが催されるほか、石川町では千葉県富津市から船で運んだ名産品を扱うマルシェ(市場)も行われる。運河での水難救助も披露される。
「船団パレード」は午後1時半から、動力船のほかスタンドアップパドルボード(SUP)やカヤックなどの利用者も参加する。
主催するNPO法人HamaBridge濱橋会の川井喜和副理事長は「川を通じて地域がつながり、オール横浜として交流を楽しめれば」と期待している。詳細はウェブサイト(https://hamabridge.jimdo.com/)。