
自閉症スペクトラムがある秦野市立東小2年の小島颯介君(8)=同市東田原=は昨年、複数の絵画コンクールに入賞した。動物などを題材に、対象が躍動する姿を感性豊かに表現する。「一生懸命描いたと思ってもらえるような絵をたくさん届けたい」と、新年に誓いを新たにしている。
保育士の母・真利子さん(41)によると、小島君が絵画に親しむようになったきっかけは、成長の記録として残そうと1歳のころに何げなく渡したクレヨンと紙。線や円を楽しそうに書き込んだという。
幼稚園に入ると、友達の園児が描いたウルトラマンの絵に刺激を受け、その絵の模写を始めた。そこから絵画にのめり込み、「起きたら絵を描き始めるのが日課で、1カ月で500枚は描いていた」(真利子さん)。小島君も「見たままに、思った通りに描けたときはうれしい」と話す。