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地域特集2021年 湘南・西湘 水辺の幸ブランド(1)
「謎の魚」新たな名物に 平塚 シイラ

話題 | 神奈川新聞 | 2021年1月4日(月) 17:00

 湘南・西湘地域は相模湾に面し、そこへ多くの河川が注ぐ「水辺の幸」に恵まれている。各自治体や事業者はその恵みを生かした商品づくりを進め、「地元ブランド」としてPRを図っている。こうした人気商品から、味とともにその土地の人々の思いも感じ取ってもらいたい。

シイラを使ったメンチカツバーガーを手にする鳥仲商店の鈴木専務=平塚市黒部丘

 スーパーや鮮魚店ではほとんど出回らない謎の魚「シイラ」─。これまでは売り物にならず廃棄されることも多かったシイラを加工し、湘南の新たな名物にする取り組みが平塚市内で進んでいる。

 「シイラは味が淡泊な分、癖がなくどんな味付けにも合う。その点で鶏肉にも近い」と話すのは鶏肉専門店「鳥仲商店」(同市黒部丘)の鈴木崇専務。同店ではシイラをすり身にしたメンチカツとハンバーガーの販売を2018年から始めた。

 メンチカツは魚醬(ぎょしょう)で和風に味付け。外はカラッと揚げ、中にはフワッとした白身魚の食感を味わえ、ハンバーガーも柔らかいバンズとタルタルソースがぴったり合う。地元の高校生と協力し考案したカレー味の春巻きも好評だ。

米国ハワイではマヒマヒの名前で知られる「シイラ」(平塚市漁業協同組合提供)

 鶏唐揚げ「湘南こっこからあげ」に人気が集まる同店にとって魚肉は専門外。それでも「鶏肉はほとんど県外産。地元食材を使った商品で平塚をPRしたかった」(鈴木専務)と同市漁業協同組合とタッグを組み、商品開発に着手した。

 シイラは米国ハワイでは「マヒマヒ」と呼ばれ、郷土料理にも使われる高級魚。だが平塚漁港では定置網漁で年間約7トンが水揚げされるものの、頭部が張り出した見た目の悪さと鮮度が落ちる足の早さなどから商品としては長らく敬遠されてきた。それでも漁師や釣り人からはひそかな人気もあった。

 現在は地元のイベントを通じてシイラ商品をアピール。物珍しさも手伝って売れ行きは上々という。鈴木専務は「湘南のシラスみたいに平塚のシイラが広まってくれれば」と夢を思い描いている。

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