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菅官房長官インタビュー
安倍政権5年 国民にとって当たり前のことをしたい

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2017年12月26日(火) 02:00


官房長官就任後の5年間を振り返る菅義偉氏
官房長官就任後の5年間を振り返る菅義偉氏

 菅義偉官房長官(衆院2区)は26日、2012年12月の就任から5年を迎える。神奈川新聞社のインタビューに応じ「自分自身がよく5年も持った」と振り返る一方、「仕事が面白い。今後も国民にとって当たり前のことをしたい」と意欲を語った。また、核・ミサイル問題で世界を脅かす北朝鮮について「来年には立ち行かなくなる」との見通しを示した。

 -5年間を振り返ると。

 「もう5年だという思いと、私自身がよく5年も持ったなという思いがある。最初は(13年1月の)アルジェリア人質事件。次から次へといろんなことが起きる中で国民の命と平和な暮らしを確保している。安倍晋三首相に対する重圧の一部を受けることができればと思ってやってきた」

 -その重圧をどういなしているのか。

 「自分を律しないとまずい。生活のリズムも大事だ。(秋田の)田舎育ちだからもともと早寝早起き。おやじやおふくろは4時すぎに働きに出ていた。その姿を見ていたから、5時に起きて11時半に寝るという非常に規則正しい生活をしている」

 -自身にとって特に厳しい1年だったのでは。モリカケ(森友・加計学園)問題もあった。

 「謙虚に受け止めて説明する基本姿勢は変わらない。(衆院選圧勝の要因は)野党分裂という見方もあるがそうじゃない。自民党の得票は小選挙区でも比例区でも前回より約100万票増えた。やはり、この5年間の(安倍政権への)評価と期待感ではないか」

 -新年の課題は。

 「戦後最大の安全保障上の脅威である北朝鮮の核・ミサイル問題が、正念場を迎える。今まで中露の協力が得られず厳しい制裁を科す安保理決議ができなかったが、米トランプ政権が誕生し、安倍首相の指導力もあって、中露も決議に賛成するようになった。これらの決議によって北朝鮮は輸出をほぼ100%できなくなる。数カ月先、来年中には今までの政策では立ち行かなくなる状況に追い込む。北朝鮮の政策を変えさせる」

 「それと憲法。今年は施行70年。まず憲法審査会で各党が憲法に対する姿勢を示す必要がある。建設的な議論が進むことを期待したい」

 -来年9月の自民党総裁選の対応は。

 「官房長官ですから、安倍内閣として選挙を通じて国民に約束したことを一つ一つ実現できるよう取り組むのが最大の使命だ」

 -今後の取り組みは。

 「役所にも言っているが『国民から見て当たり前のことを当たり前にやろう』というのが基本姿勢。できないというのは大抵(行政が)縦割りになっているから。官房長官はその調整を一番しやすい立場。仕事は無尽蔵にあって面白い」

 -厳しい政権批判も辞さない小泉進次郎氏(衆院11区)の評価は。

 「発言が厳しいとは思わない。自分が思っていることを言っている。悪いことじゃない。自民党にとって非常に貴重な政治家。一層の活躍を期待している」

 -他に期待する議員は。

 「河野太郎外相(同15区)は総理大臣を狙える器。外相になって水を得た魚みたいだ。(09年の)党総裁選で推薦人にもなった。当選同期として切磋(せっさ)琢磨(たくま)している。小此木八郎国家公安委員長(同3区)も、坂井学党市連会長(同5区)もまだ52歳。非常に期待できる」

 
 

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