8日迎えた菅直人内閣の発足に民主党の県内議員からは「新しい政治へのスタートラインに立った」との感想が聞かれた。野党は「参院選狙いの交代劇」などと批判した。
「菅さんから相談の電話? ないよ、ないない」
旧民主党時代から菅氏と行動を共にしてきた池田元久氏(衆院6区)は笑顔で報道陣の質問をかわした。
その一方で、党幹部を含めた「脱小沢」布陣への感想を問われ、「新しい政治へのスタートラインにようやく立てた」と説明。「選挙後には本格的な組閣があるだろう。思う存分、菅カラーを出してもらえるように、しっかりと戦わねば」と参院選を見据えた。
また、小沢氏の側近である樋高剛氏(18区)は党内結束への不安が指摘されていることをめぐり、「参院選を目前にした今、色分けなど余計なことだ。民主党がチーム力を発揮していけるかどうかが問われている」などと述べた。
一方、自民党の松本純副幹事長(衆院比例南関東)は菅内閣の発足を「参院選を狙った交代劇にすぎない」と断言。「鳩山政権にいた11人もの閣僚が残り、菅首相自身がその中枢にいた。鳩山、小沢両氏を証人喚問し説明責任を果たさなければ、灰色のままのスタートだ」とけん制した。
公明党県本部副代表の浜田昌良氏(参院比例)も「本格的な内閣を組織するべきだった」と指摘。「政治とカネや普天間移設問題の決着はついていない。(高支持率という)ご祝儀相場維持のために国会を閉めるのではなく、予算委員会を開くべきだ」と話した。
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