自民党両院議員総会が8日、党本部で開かれ、総裁選や特別国会での首相指名選挙の対応ついて協議した。河野太郎氏(衆院15区)が「総裁選の推薦人数の引き下げ」を求めるなど県内議員が活発に発言。新人の小泉進次郎氏(11区)はこれが党会合のデビューとなった。
総裁選についての質疑では、河野氏が真っ先に挙手。「(衆院選大敗で)これだけ議員の数が減った。総裁選の推薦人(20人)の規定の引き下げや撤廃を考えてほしい」と求めた。これに支持、不支持の声が入り乱れ、最終的には河野氏が推薦人を減らす動議を提出する異例の展開に。しかし、賛成は20人程度とあっけなく、否決された。
続く首相指名選挙で誰に投票するかで議論が割れた。「白紙投票」案を強く主張したのは甘利明行革担当相(比例南関東)。「自民党は白紙、つまりゼロから出直すという積極的な意思表示だ」と訴えたものの、これも受け入れられなかった。
両院総会後、甘利氏は「決まったことには従う」と述べた上で、「投票した人と本当のリーダーが異なることをよく説明しないと、国民に違和感持たれる」と懸念。河野氏は「賛成者が少なかったのはショック。(総裁選に出たい人は)また派閥に頼らざるを得ない」と首をかしげた。
総会冒頭、新人4人とともに紹介され、頭を下げた小泉氏。先輩議員の議論を聞き、「元気があった。今がどん底。後はピンチをチャンスに変え、国民の信頼を得られる政党に生まれ変わるスタートが始まったと思う」と話していた。
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