「官房長官が午前と午後の1日2回、政府を代表して記者会見に応じている」。首相・菅義偉(衆院2区)が長官時代から使う回答だ。「なぜ総理大臣は定例会見を開かないのか?」との疑問に対し繰り返した。
そして実際、菅は就任後、会見の定例化に応じていない。質疑を伴う会見も国内では2回開いただけ。菅とすれば「自分もそうやって総理を支えてきたのだから」との考えだろう。
「記者懐柔」世論の批判
こうした状況を続けさせている背景がもう二つある。一つは2カ月前の「オフレコ懇談」騒動だ。
菅流・就任3カ月【中】オフ懇騒動と師の手紙…開かれぬ会見
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臨時国会の事実上の閉会を受けた会見で挙手する記者たちに視線を送る菅首相。国内での質疑を伴う会見は2回目で機会を増やすことを望む声は強い=4日夜、総理官邸 [写真番号:448290]