スギ花粉の飛散がピークを迎え、花粉症対策関連商品の市場が活気を見せている。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療機関での感染を心配して受診を控える人が多いとみられ、ドラッグストアでは市販薬の売れ行きが好調だ。
年間を通じて着用する人が増えたマスクは新規参入企業が相次ぎ、市場が急成長。企業側も多彩な品ぞろえで展開している。
「ここ数日、暖かくなってから特に売れ行きが良い」
2月下旬、ドラッグストア「クリエイトエス・ディー横浜山下公園店」(横浜市中区)。鼻水・鼻づまり・くしゃみを抑えるアレルギー専用鼻炎薬や目薬などを扱う特設コーナーを前に、深澤直店長は販売の好調さを解説する。同店では関連商品の売り上げは昨シーズンの約1・5倍という。
「感染を懸念し、従来は病院で薬をもらっていた人が受診を避け、市販薬を求める動きが広がっている」とクリエイトエス・ディー(同市青葉区)の担当者。大容量の薬を購入する客が例年に比べて多く、マスクとともに売り上げを下支えしている。
マスク市場5千億円に
花粉症の季節、市販の鼻炎薬が好調 コロナで受診控えも影響
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ドラッグストアではアレルギー専用鼻炎薬の売れ行きが好調という=横浜市中区のクリエイトエス・ディー横浜山下公園店 [写真番号:532124]
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色やデザインが多彩なマスク、花粉を防ぐスプレーなどが並ぶ「横浜ロフト」の売り場=横浜市西区 [写真番号:532127]