クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染や貿易額の減少など、新型コロナウイルスの影響を受けた横浜港。現状と将来について横浜港運協会の藤木幸太会長に聞いた。(聞き手・三木 崇)
─昨年を振り返って。
「日本は明治以降、効率化、近代化を推し進めてきた。港湾でもコンテナの導入など、物流高度化に取り組んできた。それが新型コロナの影響で貨物量が大幅に減り、前提が崩れてしまった。右肩上がりに貨物量が増えていく、これまで受け入れていた価値観を変えなければならない時期に来ていることに気付かされた」
「ダイヤモンド・プリンセスの集団感染はマイナスの出来事だったが、横浜港が世界で有名になった。あとは横浜のイメージを良くしていけばいい。港はこれまで物流で税収を増やしてきたが、これからは住む人にとって暮らしやすい街にするための港づくりが必要だ。横浜の魅力をもう一度見直さないといけない」
─目指す姿とは。