相模原市出身のシンガー・ソングライター、磯貝サイモンの新曲「skylark」の配信が1日にスタートした。同市が展開している、コロナ禍における新生活様式の啓発キャンペーンのために書き下ろした楽曲。ウイルスに負けず、少女が成長していくキャンペーン動画からイメージを膨らませ、希望の光を市の鳥・ひばり(skylark)に託した爽やかな曲調に仕上げた。
故郷からの依頼を「とてもうれしかった」と笑顔で振り返る磯貝。「今、光を見いだせずにいる人たちが未来への一歩を踏み出すエールになれば」と制作に取り組んだ。「背負った荷物はいつか翼に変わると信じて」と、つまずきながらも前を向いて歩んでいくポジティブなメッセージが印象的だ。「作詞で大事にしているのは、聴いたときにすっと体に入ってくること。テーマやモチーフを明確にすることを意識しています」と明かす。
父親がサイモン&ガーファンクルの大ファンだったことからサイモンと名付けられた磯貝。幼少期は音楽教室に通い、中学生まではピアニストに憧れていたというが、県立相模原高校入学後はバンド活動に没頭するようになる。「大好きなゆずの歌を練習していたら、苦手だと思っていた歌も歌えるようになった」と楽しそうに振り返る。高校卒業後は都内を中心にライブ活動を展開し、2006年にメジャーデビューした。
自らステージに立つだけでなく、flumpoolやMy Little Loverらのツアーサポートメンバーを務めるなど多くのミュージシャンとも共演。活動の幅が広がるきっかけをくれたのは、ゆずのプロデューサーでもある、シンガー・ソングライターの寺岡呼人だという。「憧れのゆずとも共演させてもらえるようになった。寺岡さんのおかげでご縁がつながって、いろいろなアーティストから楽曲提供やアレンジを依頼してもらえるのはありがたいですね」
現在は動画配信にも積極的に取り組む。おしゃべりと弾き語りで構成する番組や本格的なライブ、レコーディング風景の公開など、昨年は約170回の配信を行った。カメラや照明のセッティングはすべて一人で行い「失敗もそのまま見せて、ライブ感が出るようにしています」とこだわりを語る。
デビュー15周年となる今年はアルバムの発表を予定。映像配信にも引き続き取り組んでいくという。「今後はオンラインライブにゲストを呼ぶことも考えています。作曲の様子なども公開して、興味のある人に見てもらえたら」
磯貝サイモンの新曲「skylark」 配信スタート
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「skylark」は音楽配信サービスApple MusicやSpotifyなどで配信中 [写真番号:532103]
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相模原市とコラボした動画には同市内各地の風景が登場する [写真番号:532104]
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1983年生まれ。「90年代のポップスが好き。今後リバイバルするのではないかと思って改めて研究しています」=横浜市内(撮影・立石祐志) [写真番号:532143]
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動画の一場面 [写真番号:532107]