横浜市磯子区在住のフルート奏者、吉川久子が、日本全国に伝わる子守歌をユーチューブで配信している。鎌倉市に伝わる「子が大事なら」をはじめ、「五木の子守歌」(熊本県)「竹田の子守歌」(京都府)などその土地ならではの歴史や文化を伝えるバラエティー豊かな曲を披露。沖縄に伝わる「ハララルデー」は琉球音階が使われ、南国の風に包まれるようだ。「口承で伝えられてきた子守歌からはその土地の風土が感じられるでしょう」とほほ笑む。
国内だけでなく海外の子守歌も積極的に収集し、子守歌のアルバム「Lullaby」も発表している吉川。マタニティーコンサートを長く続けていることでも知られ、その集大成として、親子3世代に音楽を届けるチャリティーコンサート「愛のフルートコンサート」で47都道府県を回るプロジェクトに取り組んでいる。
2017年からスタートしたこのコンサートでは、開催地の子守歌を紹介することをテーマにしていた。コロナ禍で今年は開催が難しくなり、直接演奏を届けることはできなくなったが「少しでも心を癒やしてもらいたい」と、各地で披露する予定だった子守歌を県内のホールで演奏し、撮影。年内には47都道府県すべての子守歌を公開する予定だ。「子どもがいる家庭だけでなく、リラックスしたい時間に聴いてもらい、音楽で日本を旅する気分を味わってほしいですね」
日本の子守歌を動画配信 フルート奏者の吉川久子
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動画は、吉川久子のユーチューブ公式チャンネルで見ることができる [写真番号:389645]
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「音楽ホールでの収録なので、客席で演奏を聴いているような臨場感も味わってもらえると思います」=横浜市中区 [写真番号:389654]