店舗ごとに違う味 川崎区に新地ビール工場誕生|カナロコ|神奈川新聞ニュース

店舗ごとに違う味 川崎区に新地ビール工場誕生

店舗に合わせた4種類の地ビール

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 夏に向け、新しいホップの薫りを-。地ビール(クラフトビール)人気が広がっている川崎市内に、また一つ新たな地ビール工場が誕生した。15日に稼働を始めたのは、川崎区内で地ビールを専門に提供する飲食店「T.Tブリュワリー」の醸造工場。同系列のお好み焼き店やバーなど「姉妹店」の料理に合う地ビールを開発し、各店舗で販売する。社長の寺田哲也さん(46)は「多くの店でオリジナルの地ビールを広げて、川崎の街の活性化につなげたい」と夢を膨らませている。

 寺田さんは、T.Tブリュワリーなど市内で飲食店7店舗を経営。自身の店で地ビールを提供しようと約2年前、市内の地ビール造りの第一人者で地ビール醸造所兼店舗「クラフトビア・ムーンライト」(多摩区)を立ち上げた故・山中貞博さんを訪ねた。

 ムーンライトの地ビールを店で販売するだけでなく、山中さんから「自分でビールを造ってみないか」と勧められ、一念発起。山中さんからビール造りのいろはを学び、「大手ビールメーカーではできない、今までにないビールを販売しよう」と酒造免許を取得し、この日の工場オープンにつなげた。

 新たな醸造工場は、川崎区内にあるマンションの1階。空き店舗を活用した約90平方メートルのスペースに、煮沸釜や発酵タンクなどが設備されている。製造に当たっては、ただ造って販売するだけでなく、自身の経営する飲食店ごとにオリジナル商品を造るスタイルを決め、味や色などの試行錯誤を重ねた。

 第1弾として出来上がったビールは4種類。お好み焼き店で出す「サボテンエール」は、味の濃いお好み焼・に合うよう爽やかで癖のない風味に。ダイニングバー用の「ムーンスタウト」は黒ビールながら苦味を抑え、コクとうま味を出した。このほか、鉄板焼き居酒屋用、ウイスキーを豊富に取りそろえるバー用を開発した。

 「酵母やホップなどの組み合わせで味が全然違う。カクテルのように、調合は無限にある」と寺田さん。今後も素材を変えたりしてさまざまな地ビールを造るつもりだ。さらに寺田さんの店から独立した元店員らが立ち上げた飲食店にも、「それぞれの店に合わせたオリジナルビールも造っていき、街の活性化につなげたい」と夢は広がっている。

 今回の4種類の地ビールは各店舗では1種類ずつしか味わえないが、「アンテナショップ」のT.Tブリュワリーでは、すべての銘柄を飲み比べることもできるという。問い合わせは、T.Tブリュワリー電話044(201)4282。

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