相手思い声掛けを 小学生、ブラインドサッカー体験

アイマスクをして、ブラインドサッカーを体験する子どもたち=伊勢原市立高部屋小学校

 一番大切なのは「声掛け」-。伊勢原市西富岡の市立高部屋小学校で12日、視覚障害者がプレーする「ブラインドサッカー」の教室が行われた。日本ブラインドサッカー協会のスタッフと現役選手を講師に、4年生約70人が実際にプレーを体験した。

 ブラインドサッカーは鈴の入ったボールを使い、フットサル(5人制のミニサッカー)を基にルールが定められている。ゴールキーパーは目の見える人が務める。

 教室を企画した山本翔五教諭(28)は「声を掛け合い、相互理解がないと成り立たないスポーツ。障害者理解という側面に加えて、相手の気持ちになるという『気づき』が進めばと思った」と話す。

 子どもたちは同協会の「スポ育」担当の佐藤豪さん(27)からレクチャーを受けながら、「見えない状態」でプレーするための基礎やこつを教わった。

 「こっちだよ、こっちこっち」。アイマスクをした子どもが、声を頼りにパスをしようとする。しかし足元にあるはずのボールが分からなくなったり、正面に蹴ったはずがあらぬ方向へ行ったり…。

 苦戦する子どもたちに、全盲の現役選手として活動する原口淳さん(27)がアドバイスする。「一番大事なのは声掛け。『伝える』で満足せず『伝わる』にする努力が大事」。最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも、次第に大きな声や拍手で仲間をリードするようになっていった。

 女児(9)は、「目が不自由な人は日常ではもっと難しい場面が多いと思う。だから周囲の人たちが声を掛けたりしなければいけないと思った」と、競技の難しさから視覚障害者への思いやりを口にした。

 原口さんは子どもたちに、「声掛けやコミュニケーションが大事なのはみんなの生活でも同じはず。それを普段から考えてほしい」と締めくくった。

COMMENTS

facebook コメントの表示/非表示

PR