労組が県に救済申し立て 鎌倉市職員「わたり」廃止で|カナロコ|神奈川新聞ニュース

労組が県に救済申し立て 鎌倉市職員「わたり」廃止で

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2015/05/01 03:00 更新:2015/05/01 03:00
 県内自治体で最後まで残っていた鎌倉市の職員給与の「わたり」制度廃止をめぐり、市議会が条例改正案から激変緩和措置(減額保障)を削除したのは不当労働行為に当たるとして、現業職員らでつくる市職員労働組合現業職員評議会(155人)は30日、県労働委員会に救済を申し立てた。

 同評議会によると、市と市教育委員会に加え、市議会を相手にした申し立ては全国初。

 申立書などによると、市と組合側は昨年、職員給与を削減する際、6年間は減額幅を抑える激変緩和措置を設けることで合意していた。しかし市議会は昨年の9月定例会で、条例改正案のうち激変緩和措置を削除した修正案を賛成多数で可決。市が削除を阻止する方策を尽くさなかったことを含め、こうした対応は労働組合法の「支配介入」に当たると訴えている。職員給与は昨年10月から年間最大約143万円(約17・9%)減額されたという。

 同評議会は申し立て後に開いた会見で、「来年子どもが進学するが、学費が高いため諦めてもらった」といった組合員の声を紹介。「議会は労使交渉の合意内容を尊重しなければならない」などと主張した。

 松尾崇市長と中村聡一郎議長は、それぞれ「申立書が届き次第、内容を確認し適切な対応を取る」とコメントした。

●わたり・・・公務員に実際の職務の内容の当てはまる給与表の級よりも上位の級の給与を支給すること。(主任である職員に係長並の給与が支給される)昇任しなくても長年勤続すれば上位の級に昇給できる仕組み。 

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