高校最速ハードラー世界へ 古谷拓夢 陸上界の新星<1>|カナロコ|神奈川新聞ニュース

高校最速ハードラー世界へ 古谷拓夢 陸上界の新星<1>

昨夏のインターハイ男子110メートル障害を制した古谷

 ただ一点を見据え、跳ねる。行く手を遮るものを跳び越し、突き進む。視線の先には2020年の新国立競技場。全国高校総体(インターハイ)110メートル障害、同400メートル障害2連覇の誉れを手に高校最速ハードラー、相洋高出身の古谷拓夢(18)=早大1年=は広い世界へ走りだす。

 2013年夏。インターハイ110メートル障害決勝のスタートラインに立った16歳はいつにない高揚感とともにあった。

 「リレーもあって疲れを感じていたけど、いつもより体が軽かった。ハードルを軽く跳び越えられるなという感覚でそのまま走っていった」

 当時、スタートは決してうまくはなかった。だが、1台目を軽々越えると2台目、3台目とスムーズに加速。3台目を跳んだ頃には、他の選手は視界にいなかった。

 風を切るごとに爽快感が増した。「緊張してるけどいい感じで力も抜けていた。集中できていたんだと思う」

 1台もハードルに脚を取られずにゴール。振り返り、確認したタイムは12年ぶりに高校記録を塗り替える13秒92だった。「まさかそこまで行くとは」。客席でガッツポーズを繰り返すチームメートに笑顔で応えた。学校の横断幕を肩に掛けてのウイニングラン。2年生にして絶頂へと駆け上がった。

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