引きこもりの青少年らが映像制作で自己変革

藤沢で作品上映会

映像の制作に励む子どもたち(NPO法人湘南市民メディアネットワーク提供)

 不登校や引きこもりの青少年が制作した映像作品を上映するフォーラムが14日、藤沢市藤沢の新堀ライブ館で開かれる。制作を支援してきたNPO法人湘南市民メディアネットワーク(同市)が、活動5年間の集大成として企画。「青少年たちが映像制作に携わる中で成長していく様子を感じ取ってもらえれば」と来場を呼び掛けている。 

 同ネットワークは2010年から、県の補助金を受け、不登校や引きこもりの青少年を対象とした映像制作ワークショップを開催。県内のフリースペースなどに機材を持参して定期的に出向き、制作とミニ上映会を繰り返して映像の魅力や楽しさを伝えてきた。

 活動の原点となったのは森康祐理事長(58)=綾瀬市在住=の体験だった。森理事長は05年、三重県伊勢市の定時制高校で生徒らの映像制作をボランティアで支援。コミュニケーションが苦手だった生徒や引きこもりだった生徒が文化祭での発表に臨むようになり、大きく変わった姿を目の当たりにした。

 「映像制作は、困難を抱えた子どもたちが自己肯定感を持ち、社会と向き合うツールになると確信した」と森理事長。その後立ち上げた同ネットワークでも映像制作を介した青少年支援を活動の柱の一つに据え、県の補助事業にも採択された。

 この5年間に開催したワークショップで、県内の13団体と連携。小学生から30代まで延べ約1200人が映像制作を体験した。フォーラムは14年度末で県の補助が期限切れとなるため、集大成として企画した。

 フォーラムの副題は「カメラを通して人とつながる、世界が広がる」。5年分の中から厳選して、20秒~10分の映像作品10本ほどを上映する。制作者本人や不登校の子どもたちの支援団体関係者らが登壇し、制作の様子や自己変容の過程を語ってもらう時間も設ける。映画監督の諏訪敦彦さんをゲストに迎えたパネルディスカッションなども予定されている。

 森理事長は「発表の場は子どもたちの自信につながるだけではない。不登校や引きこもりについて何も分からない一般社会の方が、彼らのことを知るきっかけにもなる」と話し、来場を呼び掛けている。

 午後1時半から。定員150人で入場無料。申し込み・問い合わせは、同ネットワーク電話0466(47)7765。メールinfo@scmn.info

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