箱根山噴火に備え 防災協議会が避難マニュアル|カナロコ|神奈川新聞ニュース

箱根山噴火に備え 防災協議会が避難マニュアル

大涌谷周辺の避難場所

 箱根町や県などでつくる「箱根火山防災協議会」(会長・山口昇士箱根町長)は27日、県内唯一の活火山で、代表的な観光地でもある箱根山の噴火を想定した避難誘導マニュアルを初めて策定した。御嶽山(長野、岐阜県)の噴火災害を受けて急きょまとめ、同日から運用をスタートした。大涌谷周辺の観光客らを箱根ロープウェイ大涌谷駅周辺の土産物店や駅舎に避難させた後、様子を見てさらに安全な場所に避難させる。

 マニュアルでは、(1)突発的に噴火が発生(2)気象庁から「火口周辺警報」が発表(3)気象庁から「火山の状況に関する解説情報」が発表(4)気象庁から発表がない中で異常現象が発生-の四つのケースを想定。それぞれ注意喚起や避難指示などの手順をまとめた。

 避難方法は1次と2次の2段階避難を原則とし、1次避難では大涌谷周辺にいる観光客や登山客を堅固な施設に屋内避難させ、急場をしのいだ後、周辺から700メートル以上離れた安全な場所に2次避難させる。

 1次避難の施設は、箱根ロープウェイ大涌谷駅の駅舎、土産物や飲食を扱う「大涌谷くろたまご館」「ゆーらんど」「極楽茶屋」、公衆便所の計5カ所。いずれも鉄筋コンクリート造で「ある程度の大きさの噴石には十分対応できる」とし、施設の従業員らが避難誘導に当たる。

 5カ所の合計収容人数は2800人。町がゴールデンウイーク中の休日に確認した周辺の滞在者数(推計)は2874人で、同協議会は「繁忙日でもほぼ全員が避難できる」と説明している。

 防災無線や、携帯電話向けエリアメール、ヘリコプターなどで避難指示の発令を伝達するが、外国人観光客も多いことから英語での伝達も実施。中国語などアジア圏の言語も検討していく。

【神奈川新聞】

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