仏で活躍 サッカーなでしこ・宇津木瑠美 W杯2連覇へ抱負語る|カナロコ|神奈川新聞ニュース

仏で活躍 サッカーなでしこ・宇津木瑠美 W杯2連覇へ抱負語る

ドイツ戦で攻め込む宇津木(右)=2014年3月のアルガルべ杯から、ファロ(共同)

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フランスで活躍を続ける「なでしこジャパン」がいる。サッカー女子のフランスリーグ1部、モンペリエ所属の25歳、宇津木瑠美だ。昨季は18試合に出場し、守備的MFながら10得点を挙げてチームの4位に貢献した。「コンスタントに自分を出せたかな。充実したシーズンだった」。4季目となる2013-14シーズンを笑顔で振り返り、日本代表としてワールドカップ(W杯)2連覇が懸かる来季への抱負を語った。

ベトナムで行われた女子アジア・カップ初優勝を手土産に、ことし5月に帰国した宇津木の表情は充実に満ちていた。

シーズン終盤のモンペリエを離れ、日本代表でレギュラーをつかんだMFは1次リーグから全5試合に出場。オーストラリアとの決勝での決勝点のアシストを含めて、得意の左足で2ゴールを演出した。

「世界一なんだから、ここ(アジア)で勝たなくちゃいけない。アジアを制してこその世界。その順序は踏んでいきたかった」

川崎市高津区出身。3歳上の兄の影響で、物心がつく前からボールを蹴った。「サッカーは一生懸命プレーする中でいろんな駆け引きがあって、どれだけ引き出しがあるかが腕の見せどころ」。中学で名門・日テレの下部組織に入団。16歳で日本代表デビューまで上り詰めた。

その後は07年W杯、翌年の北京五輪に出場。日本で確固たる地位を築いていた10年に「オファーをもらい、せっかくの機会だったので」と悩むことなくフランスへ渡った。

「日本とは180度スタイルが違う。まず個人として何ができるかがベース」と語るフランスの1部リーグ。「フリーでパスを受ける動きや、コンタクトでつぶされないこと。ボールを持つ前の勝負で消されないことを一番習得しなくちゃいけなかった」

13-14年シーズンはそんな欧州のスタイルにも慣れ、多くの得点に絡んできた。年間ベストプレーヤー(最優秀選手)で日本人として初の2位に輝くなど周囲の評価も上がっている。

W杯2連覇を目指す15年シーズンもフランスで過ごす。帰国して日も浅いというのに「意外と(米ではなく)パンが食べたいかな」と浮かべた微笑に、異国にも十分に溶け込んでいる様子がうかがえる。

「今までやってきたことの継続。継続した先に成長があると信じてやることが大事。1年くらいじゃ成長できない」。年齢的には中堅選手でも代表歴は10年のベテラン。まとめ役も期待される。「日々をどう過ごすか。やり残さないことが最大の近道」と心に誓い、1年後の夢舞台に思いをはせた。

宇津木 瑠美(うつぎ・るみ) 川崎ウィングスFC、川崎フロンターレ・ジュニア(西梶ケ谷小)-日テレ・メニーナ(宮崎中)-日テレ・ベレーザ(栗原高、現在は座間総合)-フランス1部リーグ・モンペリエ。16歳で日本代表デビューし、2007年女子ワールドカップ(W杯)、08年北京五輪、11年女子W杯代表。左足の正確なキックと、頭脳的なプレーが持ち味の守備的MF。モンペリエでは昨季18試合10得点。168センチ、62キロ。川崎市高津区出身。25歳。公式サイトは http://rumiutsugi.com

【神奈川新聞】

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