14神奈川衆院選:注目区を行く〈16区=厚木・伊勢原市、相模原市緑・南区の一部、愛甲郡〉|カナロコ|神奈川新聞ニュース

14神奈川衆院選:注目区を行く〈16区=厚木・伊勢原市、相模原市緑・南区の一部、愛甲郡〉

◇無党派層狙い「横一線」

同じ40代で互いをライバル視する自民・義家と民主・後藤。2012年の前回衆院選を8千票差で制した義家に、比例で復活した後藤が雪辱を期す。生き残りを懸けた議席争奪戦は、前回にも増してヒートアップしている。

公示直後の4日、報道各社の序盤情勢分析は「自民300超の勢い」と自民優勢を伝えた。だが、両陣営の見方は「16区は別、横一線」で一致する。「油断した方が負ける」と締め直しに懸命だ。

「私にとって大切な若きホープ。どうか勝つために力を与えてほしい」

11月30日、義家の応援で選挙区入りした首相・安倍晋三が、本厚木駅北口を埋める有権者に訴えた。翌12月1日には厚木市内のホテルで国政報告会を開催。義家は両日の「ダブル決起集会」に計約4千人を集め、公示前から気勢を上げた。

地盤を引き継いだ旧亀井善太郎後援会の主要メンバーと、自民系地方議員が支える義家陣営。突然の解散で準備期間が短く、態勢固めに遅れも見られたが、選挙後半戦に入り、地力を発揮し始めた。

党幹事長の谷垣禎一、官房長官の菅義偉といった大物弁士が次々来援。前回は落下傘との声もあった義家は、圏央道などインフラ整備の実績を掲げ「地元創生」をアピール、当落の鍵を握る浮動票の取り込みを狙う。

一方の後藤陣営は、戦術面で違いをみせる。

「誰に入れるか迷っている方はぜひ投票に行ってください。このまま独裁的な安倍政権に託せますか」。日曜(7日)の小田急相模原駅前。肉声で訴える後藤に、買い物客らが握手を求めて駆け寄る。自転車のペダルをこぎ路地裏まで入り込む「どぶ板選挙」で、「あと一歩」と訴える。

地元出身。県央地区の政経界に多くの人材を輩する県立厚木高校の同窓会に働き掛け、「個人票」をいち早く固めた。OBらをフル稼働させて後藤支持を広げる作戦は、前回、民主への逆風をはねのけて強さは実証済み。

8日には前回維新で立候補した富山泰庸が応援演説し、「自分に投票してくれた方は、今回後藤祐一へ」と訴えた。野党一本化となった構図を前面に出し、反自民票の結集を目指す。

共産・池田は前回に続く立候補で票の上積みを狙う。演説では政治に関心が薄い若年層を意識し、「集団的自衛権の行使、ダメよ~ダメダメ」と流行語を取り入れて支持を訴える。

前回同様、各社が世論調査を実施するたびに首位が入れ替わる県内屈指の激戦区。各陣営は、師走の気温並みに冷え込んだ有権者の反応に気をもみながら最終盤を迎えた。 =敬称略

◇16区(厚木・伊勢原市、相模原市緑・南区の一部、愛甲郡) =敬称略、届け出順

後藤 祐一45☆民 前(2)

池田 博英52 共 新

義家 弘介43☆自町前(1)

【名簿の見方】氏名、投票日現在の満年齢、☆は比例代表との重複立候補者、所属党派、前職・元職・新人の別。丸数字は当選回数▽党派の略称は、自=自民党、民=民主党、共=共産党。

【神奈川新聞】

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