JR南武支線に来春新駅 川崎新町―浜川崎駅間|カナロコ|神奈川新聞ニュース

JR南武支線に来春新駅 川崎新町―浜川崎駅間

JR東日本と川崎市は29日、JR南武支線の川崎新町-浜川崎駅間に新駅「(仮称)小田栄新駅」の設置を検討すると発表した。地域住民の利便性向上が見込まれ、2016年3月の開業を目指す。両者は同日、南武線沿線のイメージアップや子育て環境向上などを盛り込んだ包括連携協定を結び、新駅をその第1弾に位置付けた。

JR東日本横浜支社などによると、新駅は2駅間(約2キロ)の中間地点となる川崎市川崎区小田栄地区に設置予定。乗降者数は1日約3500人を見込み、低コスト・短工期化による早期開業を目指す。総事業費や両者の負担割合、ダイヤなどは今後検討する。

同社の平野邦彦支社長は「同地区は人口が伸びており、駅間に一定の距離もある。バスから鉄道へのモーダルシフト(輸送手段の転換)が期待できる」と説明。鉄道の利便性向上と利用拡大を自治体と連携して進める「戦略的新駅」の第1号にするとしている。

同地区は工場や高校の跡地にマンションや商業施設ができるなど人口が急増しており、駅設置を機に利便性向上とまちづくりの推進を目指す。新宿までの所要時間が9分短縮(品川経由から武蔵小杉経由へ変更)できるほか、バス利用からの切り替えで川崎駅の負担軽減や環境負荷の低減につながるとみている。

市とJR東日本が結んだ包括連携協定は、(1)鉄道と沿線のブランド向上(2)地域の安全・安心の向上(3)低炭素・スマート化(4)公共交通の利用促進-の4本が柱。具体的には、線路高架下の土地を利用した保育所設置、川崎駅北口自由通路の整備に合わせた駅ビルへの子育て支援施設設置などを検討。水素エネルギーを利活用した駅整備や、市の「地域の寺子屋」事業で鉄道の魅力を伝える出前講座実施なども予定している。

JR東日本が自治体と包括協定を結ぶのは初めてで、福田紀彦市長は「南武線は川崎市の発展をけん引してきた。さらに力強いタッグを組んでいきたい」と話した。

◆南武支線 尻手駅から浜川崎駅まで計4駅、全長4・1キロを約7分で結ぶ路線。2両編成のワンマン運行で、1日に上下線計75本が運行している。尻手駅以外は無人駅。昭和5年に開業。

【神奈川新聞】

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