新しい農業拠点 JA神奈川の新ビル完成、12団体入居で連携強化図る|カナロコ|神奈川新聞ニュース

新しい農業拠点 JA神奈川の新ビル完成、12団体入居で連携強化図る

完成した「JAグループ神奈川ビル」。1階部分を石造りとするなど周辺の町並みにも配慮したという=横浜市中区

JAグループ神奈川の新ビルが、横浜市中区に完成した。70年以上使用していたビルを解体し、建て替えた。新たに五つの関連団体が入居、計12団体で構成する。組織間の連携強化を図るとともに、災害時の対策本部の機能を持たせるのが狙い。旧ビルが横浜市認定歴史的建造物だったことを踏まえ、壁の一部などを保存、一般にも開放する。関係者は「安全・安心や事業継続性、機能性などを追求した。町並みにも配慮し、長く愛されるオフィスを目指す」としている。

従来は、「県中央農業会館」と「県産業組合館(県中央農業会館別館)」の二つのビルを活動拠点としてきた。県中央農業会館は1961年、社団法人県農協会館が建設した。

一方、県信用農業協同組合連合会(JA県信連)所有の「別館」は、38年の完成。戦後普及した機能的なオフィスビルの先駆けとされ、県庁本庁舎や横浜税関など周辺の建物とともに戦前の都市形成を物語るとして、市の歴史的建造物に認定された。しかし、いずれも老朽化し耐震上の問題もあったことから同時期に解体。JA県連広報局など、県内に分散していた組織を集約した。

総事業費は60億円。敷地面積は1874平方メートルで、地上9階、地下1階。名称は「JAグループ神奈川ビル」とした。300~400人ほどが働く予定という。

農業関連の情報発信の拠点を目指すと同時に、大規模災害発生時には対策本部の役割を担う。免震構造としたほか、津波による浸水に備え、1階は地上80センチの高さに設置。屋上には非常用発電機を置き、電力や水は最低3日分を確保する。

1階部分は石造りのデザインとするなど、周辺の町並みにも配慮。「別館」時代に使用していたドア、窓サッシ、金庫扉なども保存しており、これらが展示されている1階部分は、一般の人たちも見学できるようにする。

完成に伴い、10日に神事を執り行い、22日には関係者による「竣工(しゅんこう)祝賀会」を開催。7月中に移転予定という。

【神奈川新聞】

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