痴漢多発の根岸線 4女子校「南行に女性車両を」、署名集め嘆願署/横浜|カナロコ|神奈川新聞ニュース

痴漢多発の根岸線 4女子校「南行に女性車両を」、署名集め嘆願署/横浜

中村駅長(左)に署名を手渡す横浜女学院の井手校長=JR石川町駅

横浜市中区山手町にある私立女子校4校の生徒が、通学電車内での深刻な痴漢被害に悩まされている。通学者の利用が最も多いJR根岸線南行電車(大船方面行き)の横浜-大船間には女性専用車両がないため、生徒の発案で導入を求める署名活動を展開。卒業生や保護者、近隣住民の協力を得て1万5669人分を集め13日、JR東日本横浜支社に請願書を提出した。

署名活動を発案したのは横浜女学院中学・高校の共同の生徒会。電車通学をする生徒の多くは根岸線の南行電車を利用して石川町駅で降りるが、平間宏一教頭によると、学校側に報告があるだけで毎年10件程度の被害が出ている。服の上から体を触られるだけでなく、スカートを切られるケースもあり、「思い出して震えが止まらない生徒もいる。訴え出ないケースを含めれば被害は相当数に上るはず」と平間教頭は憤る。

JR側によると、女性専用車両は痴漢などの迷惑行為を防止するため、平日朝に東京に乗り入れ混雑する区間で設定。京浜東北・根岸線は大船-品川間の北行と大宮-東京間の南行で2010年から導入しているが、東京駅以南の南行は対象外だった。

同校では自衛策として、入学時のオリエンテーションで▽電車に乗る時間を時々変える▽ドア近くの角に立たない▽かばんでブロックする-など注意点や対処法を指導。しかし、それでも被害が減らないため、「現状を変えるために自分たちにできること」(平間教頭)として、女性専用車両の導入に向け、昨年12月、動きだした。

横浜女学院の呼び掛けに、同じ地区にあり中高生が同様の被害に遭ってきた横浜共立学園、横浜雙葉学園、フェリス女学院の3校が賛同。今年4月上旬から共同で署名を集め始めた。「後から知ったが、協力したい」と締め切りの5月末を過ぎても署名が届いたという。

13日には、横浜女学院の井手雅彦校長が石川町駅の中村明子駅長に請願書と署名を手渡し、「一人でも被害に遭う生徒をなくしたい。良い判断をお願いします」と強く要望。JRは「要望内容を見て、関係する各部署で検討する」としている。

学校には女性専用車両への批判的な意見も寄せられているというが、平間教頭は「生徒たちは自分の娘と同じ。痴漢被害に遭わず、安心して通学できるようになってほしい」と訴えている。

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