横須賀に初の絵本専門店がオープン/神奈川|カナロコ|神奈川新聞ニュース

横須賀に初の絵本専門店がオープン/神奈川

今春オープンした店内に立つ伊東さん=横須賀市津久井

横須賀市内初の絵本専門店が今春、同市津久井にオープンした。働きながら2児を育て上げてきた女性が踏み出した夢への一歩。開店から3カ月がたち、女性の思いが詰まった空間からは、絵本を中心としたつながりが生まれている。

京急線津久井浜駅から徒歩2分、世界各国の500冊以上が並ぶ「うみべのえほんや ツバメ号」。子どもも大人も楽しめる絵本店として、市内在住の伊東ひろみさんが3月に開いた。

学生時代、海外の創作絵本と出会い、ストーリーの深さや味わいのあるイラストに魅了された。「将来はお店を持ちたい」と考えながらも、結婚して育児や仕事に追われてきた。2年前、東日本大震災の発生や子どもが巣立つ時期が重なり、あらためて自分のやりたいことを見つめ直し、思いの実現を決心した。

しばらくはインターネット上の店で、絵本の取り扱いを経験。海からすぐの横須賀らしい場所を見つけ、念願の実店舗をスタートさせた。店名は、10年前に亡くなった夫、徹さんと自身のお気に入りの児童文学にちなんだものだ。

絵本の素晴らしさを伝える店内では、思わぬ出会いが生まれた。伊東さんの心に残り、販売している作品群の中に、家族や身近なものを題材に心温まる世界を描く絵本作家の平田昌広さん、景さん夫妻の作品があった。偶然にも、開店から2カ月半ほどたって三浦市に住む平田さん夫妻が来店。2人は全国で読み手と聞き手をつなぐ活動に取り組んでいる。伊東さんはその場で、やりたかった読み聞かせイベントへの協力を依頼。快諾を得て、7月に店内で開催することとなった。

「イベントでは作家さんやお店を知ってもらい、お客さん同士の交流も生まれる機会になればいいな」。地域に根ざし、世代を超えて愛される店となる夢に、また一歩近づいた。

イベントは7月28日の午前10時半、午後1時、同3時からで、平田さん夫妻が自身の作品の読み聞かせを行う。各回定員30人。高校生以上500円で、事前申込制。申し込みは同店電話046(884)8661。

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