足柄茶ブランド再生、生産地で新たな動き/神奈川|カナロコ|神奈川新聞ニュース

足柄茶ブランド再生、生産地で新たな動き/神奈川

缶や手提げ袋などにあしらわれた新たなロゴマーク

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原発事故に伴う放射性物質の検出問題で大きなダメージを受けた足柄茶の主要産地・県西部で、ブランド再生に向けた新たな動きが進んでいる。ロゴマークの金太郎のデザインを変更。さらに、新たな飲み方として牛乳とブレンドした「ラテ」を考案した。出荷制限が続いていた湯河原町産の茶葉も10月の検査で基準値をクリアし、新たな一歩を踏み出した。

新デザインとなった金太郎マークをデザインしたのは箱根ラリック美術館主任学芸員の橋本公さん(53)。県から相談があり、「足柄茶と生産者を支えるために力になりたい」と協力を申し出た。

「健康で元気の象徴」である金太郎。これまでの四股を踏む姿を踏襲しながらも、「再生への思いを込めて力強さを伝えよう」と、足腰や目を力強く躍動感ある筆致で描いた。

新たなロゴは茶筒や手提げ袋などに使用され、10月から同美術館と県農協茶業センター(山北町)の直売店で販売を開始。商標登録に向けた手続きも進めており、橋本さんは「ここからがスタート」と話す。

一方、ファン層の拡大を狙った取り組みも。同センターや南足柄市内の洋菓子店では、茶業センターが扱う粉末茶「食べる緑茶」と牛乳を混ぜた「足柄茶ラテ」を考え出した。

同市飯沢の「スワベ洋菓子店」は6月から販売。茶業センターから提供を受けた粉末茶の使い道を模索する中、カフェで販売されている抹茶ラテにヒントを得たという。

まろやかな口当たりだが、しっかりとお茶の苦みを感じる。「さっぱりとした味わいがケーキにぴったり」と社長の諏訪部泉さん(49)。「観光客も『足柄茶』に関心を持ってくれている。お茶が苦手という子どもたちにも好評」で、徐々に愛飲者が増えているという。

茶業センターでも、ほぼ同じ時期にラテを発案。こちらは自宅で試してもらおうと、直売店で粉末茶を購入した人向けにレシピを提供している。

センター担当者は「いろいろな形で協力いただいてありがたい。足柄茶を知ってもらい、お茶を飲む人の底辺を広げたい。ぜひラテを味わってみて」とPRに余念がない。

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