保育園運営企業が雑誌発行、待機児童解決へ業務の魅力紹介/川崎

発行した保育雑誌を手に持ち「働く女性を応援したい」と話す堀川さん=中原区

川崎市中原区の武蔵小杉駅近くで市認定保育園を運営する企業が、保育雑誌「MIRAIKU(ミライク)」を発行している。保育士を目指す若者らに保育の魅力を発信、なり手不足の解消につなげようという狙いだ。保育士を増やすことで、待機児童問題の解決の一助にもしたいと考えている。

発行しているのは、同区で「保育ルームclover」を運営するグランドクロス。同社を経営する堀川伸一さん(35)=横浜市港北区=によると、保育業界でこうした雑誌が発刊されるのは初めてという。

「未来、保育、ライク(好き)」の言葉が盛り込まれた同誌の名前には、保育の仕事に魅せられる人材を増やし、より良い子育て環境を実現するという願いが込められている。

待機児童をめぐっては、子どもの保育所への入所がかなわず、保護者が異議申し立てを起こす事態が起きるなど深刻化している。一方で、保育所を増やそうにも保育士が十分確保できない現状がある。

「保育士不足の要因の一つに、賃金の安さなど低待遇がある」と堀川さん。保育士の処遇改善の必要性を説きつつ、保育士の業務を広く知ってもらうことの大切さを感じている。

こうした思いから、保育を身近に感じてもらおうと昨年11月に同誌を創刊。堀川さん自ら取材した関東各地の特色ある保育園の紹介をはじめ、若手保育士が語る仕事のやりがい、保育業務を支える複数の企業など充実した情報をまとめた。

2号目となる4月中旬発行の春号では、幅広い層に保育に関心を持ってもらおうと、俳優による保育士体験談も掲載している。

堀川さんは「子育て環境の改善に向けて、共感の輪を広げたい」と話しており、今後は3カ月に1回のペースで同誌を発行していく予定という。

無料。オールカラー。A4判24ページ(創刊号)、同28ページ(春号)。保育学科のある大学などで配布している。入手方法、問い合わせは、グランドクロス電話044(740)9899。

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