GPSで登山、過信は禁物 充電切れ、山頂で機能せず/神奈川

GPS(衛星利用測位システム)で登山、過信は禁物―。スマートフォン(多機能携帯電話)の普及などでGPS機能を使う登山者が増える中、県警や登山団体が注意を促している。充電切れや山頂などで機能しない不安があるほか、秦野市内では、山岳地図を携行しなかったためルートを外れて遭難し、救助されたケースも。「GPSはあくまで補助的なもの。地図と併用を」と呼び掛けている。

最近はGPS機能の付いたスマートフォンが普及し気軽に利用できるようになった上、登山用品店や通信販売サイトでは登山用のGPSが販売されている。

日本山岳協会(東京都渋谷区)の担当者は「GPSは現在地の緯度や経度が分かる便利な道具で、登山者向けの講習会も開かれている」としながらも「詳しい地形は表示されないし、途中でバッテリーが切れることもある。地形図などを携行するのは山登りの基本」と指摘する。

大型連休に丹沢登山を楽しんだ川崎市の30代男性は「山頂付近で携帯電話のGPSを使ったが機能しなかった。地図とコンパスは必ず持っていくようにしている」。

だが、秦野市内では4月15日、スマートフォンのGPSを頼りに丹沢登山に来た3人のグループが急斜面で身動きが取れなくなる事案が発生。峠に向かう途中で登山ルートを外れたためで、2人は自力で下山したものの、東京都目黒区の男性会社員(33)は119番通報し救助を要請。秦野署の山岳救助隊に救助された。

同署によると、3人は登山歴3年以上だが、地図は持っておらず、GPSとブログに掲載された写真を頼りに山へ入った。会社員は「GPSで最短ルートを探して歩いているうちに迷ってしまった」などと説明したという。県警によると、県内でGPSに頼って登山者が遭難するのは、初めてのケースだった。

本格的な登山シーズンに入ったことから、秦野署は登山客にチラシを配布するなどして、地図の携行を呼び掛けている。

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