有力者の墓か? 伊勢原、子易・中川原遺跡で古墳発見|カナロコ|神奈川新聞ニュース

有力者の墓か? 伊勢原、子易・中川原遺跡で古墳発見

2月3日に見学会

発見された古墳。中心部に遺体を埋葬する玄室がある=伊勢原市子易(かながわ考古学財団提供)

 かながわ考古学財団は1月31日までに、伊勢原市子易(こやす)の子易・中川原遺跡で、横穴式石室を持つ古墳を発見した。約1400年前の古墳時代終末期に造られたとみられる。標高約110メートルと、鈴川流域で最も高い地点の古墳と推測される。数基の集合ではなく独立した形で築造され、見晴らしの良い地点にあることから、財団では「地域の有力者の墓であることは間違いない」とみて構造を調べる。2月3日に現場見学会を開く。

 新東名高速道路建設事業に伴い、財団は2017年5月から同遺跡の発掘調査(調査対象面積約3900平方メートル)を続けている。

 古墳は鈴川右岸の段丘上を30~50センチ掘り進めた場所にあり、直径約20メートルの円形とみられる。遺体を埋葬する中心部の「玄室(げんしつ)」で骨の破片、周辺からは須恵器のつぼがほぼ完全な状態で出土した。古墳入り口の前庭部(ぜんていぶ)周辺では、小型の刀「刀子(とうす)」か、やじり「鉄鏃(てつぞく)」と推測される鉄製品も見つかっている。

 財団の担当者は「石室や前庭部など、古墳の構造を一体的に確認できる」と話している。

 現地見学会は午前10時半~11時半、午後1時半~2時半の2回。荒天の場合は10日に順延。駐車場はなく、バス利用を呼び掛けている。小田急線伊勢原駅北口からバスで「明神前」または「石倉」下車。問い合わせは、同財団電話045(252)8689か、担当者の携帯電話090(1842)8346。

PR