自社流workstyle(中) キャリアを築く高齢者|カナロコ|神奈川新聞ニュース

自社流workstyle(中) キャリアを築く高齢者

ジャパウイン(川崎市)

水口勉・ジャパウィン社長

 「60代は高齢者だと思っていない」。水口勉社長は定年を65歳とし、70代の従業員も契約社員などとして雇用している。訪問介護を行う同社は、設立時から年齢の高い従業員が多い。従業員137人中、正社員を含めた55人が60歳以上だ。

 介護業界は人材確保が難しい中、収入を得ようとする60代からの応募が増えている。労働災害対策はより重要になるが、新しいことを覚えられないなど高齢による支障は、介護現場では少ないという。

 再雇用された66歳の女性は、人事担当として管理部門で働いている。水口社長は「高齢者のニーズを理解し、先を読んで提案できる人。経験を生かしてキャリアアップしたケースだ」と評価する。

 介護される側との年齢が近ければ、生活面の事情を理解しやすい。利用者宅を訪問した際に、新卒の社員が型の古い洗濯機の使い方が分からず戸惑っているのを見て、長く家事をしてきた60代の社員が教えるなど、利用者が安心してサービスを利用できる態勢を整えられる。

 入社時の年齢、実務経験がさまざまな従業員が一つの職場で働く上で、水口社長は明確な評価と従業員のモチベーション維持のため、役割に応じて賃金を決める「役割給」制度導入を視野に入れる。

 時代の要請を先取りした同社だが、介護分野への外国人労働者受け入れ促進には疑問を示す。「国は施設での介護から、より細かい対応が必要な在宅介護へと誘導しているが、外国人材には在宅介護はハードルが高い。いま現場で働いている日本人に対して、技術研修や思い切った処遇改善をするなどの支援を行う方が先ではないか」

 ◆ジャパウイン 川崎市川崎区。2004年7月設立、介護サービス。資本金3500万円。従業員数137人。

(上)「力量表」で適正評価

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