未曽有に学ぶ〈62〉語り継ぐ関東大震災(上)|カナロコ|神奈川新聞ニュース

未曽有に学ぶ〈62〉語り継ぐ関東大震災(上)

「阪神」超え 教訓今に

  • 神奈川新聞|
  • 公開:2019/01/18 09:08 更新:2019/01/18 09:49
 「発生が朝の5時46分だったから、犠牲者のほとんどが建物の倒壊、家具の転倒によるものだった」

 7日に催された横浜市西区の消防出初め式。記念講演に立った元市消防局予防部長の荒巻照和(65)は、24年前に起きた「大震災」の記憶をたどり、教訓をかみしめた。

 横浜と同じ港町の神戸が壊滅した1995年1月17日。直後の惨状を神戸市職員が撮影した映像を流しながら、指摘した。「火災に対する考え方が脆弱(ぜいじゃく)だったようで、非常に怖いシーンが出てくる」

 映し出されたのは、炎上する家々をすぐそばで見つめ、逃げようとしない人々の姿。消火作業はままならず、「自然鎮火を待つ以外になかった」。「防火水槽を設置していなかったり、プールからの取水ができなかったりして、消火栓を頼るしかなかった」が、道路は寸断されていた。

 6437人の死者・行方不明者を出した阪神大震災が浮き彫りにしたのは、その一つ前の「大震災」で露呈した過密都市の脆(もろ)さだった。建物がつぶれると火災が起き、やがて燃え広がる-。...

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