「戦争加害の歴史、忘れず考えて」 横浜で2月にパネル展|カナロコ|神奈川新聞ニュース

「戦争加害の歴史、忘れず考えて」 横浜で2月にパネル展

スタッフなどへの参加を呼び掛ける竹岡さん(右)と中井さん =横浜市中区

 太平洋戦争で日本軍が何を行ったのかを振り返り、継承する「戦争の加害パネル展」が2月10日から、かながわ県民センター(横浜市神奈川区)で開かれる。市民団体の「記憶の継承を進める神奈川の会」が16年から毎年開催しており、来場者からは毎回「勉強になった」との声が寄せられている。同会は「まずは事実を知ってほしい」と呼び掛けており、実行委員会への参加や運営に向けた協力金を募っている。

 同展では、重慶無差別爆撃や南京大虐殺、731部隊、慰安婦、朝鮮人・中国人強制連行、沖縄戦など、日本軍が戦時下で行ってきた加害に関するパネルや模型などを展示。展示物は史実の研究を進めている全国の市民団体などから借りている。

 東京電力福島第1原発事故を契機に、核問題に関する映画などの上映を続けてきた元小学校教諭の竹岡健治さん(72)が、「記憶をきちんと引き継ごう」と仲間を募り、同会を発足して企画してきた。背景には、広島出身で被爆2世だった竹岡さんが、被爆の被害は訴える一方、加害について語られることが少ない現状に疑問を感じてきたことや、731部隊を学ぶ中国へのスタディーツアーに参加した経験があるという。

 毎年好評で、15、16年は各2千人、18年春にも1600人が会場を訪れた。18年の来場者アンケートでは「歴史教育で伝えるべき内容」「今後も続けてほしい」との声が相次ぎ、「どの国籍にあったとしても、人間というものが、戦時下にどれだけ暴力的になるかということを見た気分」との感想も寄せられた。

 竹岡さんは、同展に込めた思いを「政府もそうだが、今の日本では加害のことは忘れられようとしており、忘れさせようという動きもある。まずは事実をつかみ、それぞれが考えてほしい」と話す。同会メンバーの中井恭子さん(70)も「戦争の被害についての情報は社会にあふれている。加害についてもこの機会に学んでもらえれば」と訴えている。

 パネル展は2月16日までで入場無料。現在、実行委員会のメンバーを募集しているほか、個人では1口千円から協力金を募っている。連絡先は同会電話090(7405)4276。

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