伝統芸能の世界を体感 鎌倉で能楽ワークショップ|カナロコ|神奈川新聞ニュース

伝統芸能の世界を体感 鎌倉で能楽ワークショップ

能面を付ける参加者ら=鎌倉能舞台

 能楽に親しむワークショップが14日、鎌倉市長谷の鎌倉能舞台で行われた。能楽師の中森貫太さんらが講師役となり、能楽の歴史や鑑賞ポイントを解説。市内外から約20人が参加し、日本の伝統文化を体験した。

 室町時代に始まり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形遺産に指定されている能楽について中森さんは、「世界には千年以上前から続いていると伝わる演劇もあるが、文書が残り、同じ道具を使い続けているのは珍しい」と解説。かつては、普段から人が集まる神社や仏閣の境内で上演されていた歴史に触れ、「能に神社や仏閣が多く登場するのは、コマーシャルとしての演劇だったから」などと意外な話を紹介すると、会場から驚きの声が上がっていた。

 装束について解説する場面では、能面を付けて視野が狭くなっても空間を把握できるように、舞台には必ず柱があるという豆知識を披露。参加者らは実際に舞台に上がって能面を付けてみたり、中森さんの指導の下、苦戦しながらもすり足に挑戦してみたり、伝統芸能の世界を体感していた。

 これまで何度か能楽を鑑賞したことがあるという内藤麻子さん(53)=同市=は、「お面をつけたら視野が狭くなると聞いていたけれど、実際に付けたのは初めて。舞台の空間感覚を研ぎ澄ましているのが分かったし、目からうろこの話も多かった」と笑顔で話していた。

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