松田~山北で住民が古道再生 間伐材を活用し土留めを補修|カナロコ|神奈川新聞ニュース

松田~山北で住民が古道再生 間伐材を活用し土留めを補修

「はなじょろ道」を整備するメンバー=松田町寄

 松田町寄(やどりき)地区と山北町共和地区などを結ぶ古道「はなじょろ道」で、住民団体が14日、今年初めての整備作業を行った。近年は利用者の減少で一部が消滅していたが、2010年の復元以降、ハイカーが通行するまでになった。市民団体は「多くのハイカーに楽しんでもらえれば」と期待している。

 「はなじょろ」は花嫁の意味。明治末期ごろまでは共和地区などから、家財道具を積んだ牛とともに、花嫁が古道を通って山を越え、寄地区に向かった。生活道路として利用され、本来は山梨県道志村までさらに約50キロ伸びていた。国道246号の開通などで次第に使う人が減り、近年は猟師が利用する程度で荒廃し、一部区間は消滅していたという。

 その古道を復元したのは「虫沢古道を守る会」(古谷正夫会長、12人)。3年ほど掛け、寄地区の虫沢集落からヒネゴ沢乗越(のっこし)までの東コースと、ヒネゴ沢乗越から共和地区の八丁集落までの西コース計3・6キロを整備した。通行が困難な沢沿いの区間などは、コースを付近に付け替えた。

 新年初の作業では、会のメンバー4人がチェーンソーや木づち、なたなどを手に山に入り、点検。道に積もった枯れ葉や折れ枝を取り除いたり、転がっている間伐材などを活用して土留めを補修したりした。山仕事は初心者というメンバーがほとんどだが、慣れた手つきで排水口作りやコース脇の土固めなどもこなした。

 花嫁が通ったというロマンチックな由来から、近年では訪れるハイカーも増えているといい、古谷会長は「整備した道をハイカーが褒めてくれるのが一番うれしい。多くの人に知ってもらい、古道の歴史などを感じてほしい」と話している。

 はなじょろ道入り口へは、小田急線新松田駅から「寄」行きバスで「田代向(むかい)」下車、徒歩約45分。問い合わせは、会の山岸榮市事務長電話090(8772)1859。

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