全国の遺跡、発掘調査の成果展示 川崎市市民ミュージアム|カナロコ|神奈川新聞ニュース

全国の遺跡、発掘調査の成果展示 川崎市市民ミュージアム

東北から九州までの24遺跡の発掘調査の成果が一堂に紹介されている企画展「発掘された日本列島2018」=川崎市中原区の市市民ミュージアム

 全国の遺跡発掘調査の成果を展示する「発掘された日本列島2018~新発見考古速報」(文化庁、神奈川新聞社など主催)が8日、川崎市中原区等々力の市市民ミュージアムで始まった。全国の注目遺跡に加え、川崎に栄えた古代仏教文化の重要資料などを紹介。主催者は「最新の発掘成果が一堂に集まる貴重な機会。歴史ロマンを感じてほしい」と来場を呼び掛けている。2月17日まで。

 1995年から始まった巡回展で、県内では初開催。国内では毎年約8千件の発掘調査が行われており、今回の企画展では、旧石器時代から近代まで全国24遺跡の546点の資料を展示している。

 群馬県の金井東裏遺跡は榛名山の火山灰で埋まった経緯から、「日本のポンペイ」とも呼ばれている。今回は火山灰の中から発掘された甲冑(かっちゅう)姿の男の人骨のレプリカやかぶとを展示した。千葉市の特別史跡加曽利(かそり)貝塚は日本最大級の貝塚で、貝層の断面(はぎ取り面)など迫力のある資料を添えて解説した。

 熊本県に密集している、石室や石棺に壁画や彫刻が施された装飾古墳についても取り上げた。川崎市教育委員会文化財課の新井悟学芸員は「2016年の熊本地震で墳丘や石室が崩壊するなど甚大な被害が出た。祖先の死生観を知る重要な資料なので、その修復や保存について関心を持っていただけたら」と語った。

 川崎の地域展示では、東日本でも最古級の古代寺院「影向寺遺跡」(宮前区)出土の文字瓦をはじめ、奈良時代以降、市内各地で勢力を持った有力氏族の古墓から出土した骨蔵器(骨つぼ)など古代仏教関連の資料75点も公開している。

 土日には古代衣装を着る体験コーナーや展示解説、記念講演会などを行う。毎週月曜休館(祝日の場合は翌日の火曜休館)。入場料は一般800円、65歳以上・大学生・高校生600円、中学生以下無料。問い合わせは、同ミュージアム電話044(754)4500。

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