落語で給食“味付け” 横浜の小学生が弁当コンクールで発案|カナロコ|神奈川新聞ニュース

落語で給食“味付け” 横浜の小学生が弁当コンクールで発案

落語給食を考案した吉野くるみさん=横浜市立間門小学校

 落語をヒントにした「落語給食」が11日、横浜市立間門小学校(同市中区)で全校生徒に振る舞われた。授業をきっかけに落語好きになった同小5年の吉野くるみさん(11)が手作り弁当のコンクールで受賞した「落語弁当」がきっかけ。演目に登場する食材を使うなど自身のアイデアから生まれた給食に、吉野さんは「落語の魅力が伝わって、みんなが笑顔になってほしい」と喜んだ。 

 吉野さんが落語に興味を持ったのは、3年時の総合学習の授業がきっかけだった。面白く伝える話法を学ぼうとグループごとに好きな落語の演目を練習。吉野さんらは「父と息子の掛け合いが面白い」と、古典落語「初天神」を選んだ。

 休日には「横浜にぎわい座」(同)を父と訪問。落語家による生の話芸に魅了され、ツアーにも参加してバックヤードを見学した。書籍を買って自宅で腕を磨くほどの熱の入りようで、授業参観でも披露。「みんなが笑ってくれるのがうれしかった」と振り返る。

 吉野さんの落語熱は冷めない。5年時には、テーマに沿って弁当を自作する「横浜の子どもが作る弁当コンクール」を知り、料理好きだったこともあり出品。テーマは「成長期に大切なカルシウムがとれるmy弁当」で、カルシウムを多く含む食材「にんじん」「小松菜」「ひじき」を見た際にカキ、モエギ、黒の各色からなる「落語の舞台の幕だ」とひらめき、これらを食材に3色ご飯「落語飯」を考案した。さらに「目黒のさんま」「まんじゅうこわい」「王子の狐(きつね)」などの演目に登場する食材を使ったメニューを加え、「落語弁当」を完成させ、審査委員長賞を受賞した。

 調理の実技審査を応援していた同小の栄養士・大庭圭輔さんが「落語への思いを学校の他の生徒にも広めたい」と考え、「給食にしてみないか」と吉野さんに提案。地元の食材を使うなど大庭さんがアレンジを加え、「落語給食」が実現した。

 11日は全校放送で落語給食完成までの経緯を吉野さん自ら解説。同級生の中山ひなたさん(10)は「吉野さんの思いが詰まっていておいしかった」と満足げ。吉野さんは「自分が考えたものが給食になってうれしかった」と喜び、「給食をきっかけに、落語を知らない人も落語を好きになってほしい」と話していた。

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